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2011年6月14日 (火)

不思議な少年44号 2011年1月21日読了

1490年、オーストリア。

盲目的な信仰が跋扈するある村に忘れ去られた城がある。

そこでひそかに操業する、印刷会社に、

「44号」という風変わりな自分の名前以外の記憶を忘れた少年が現れる・・・

という話。

かつてそのエピローグとプロローグが意図的に摩り替えられ、
内容も偽の作者の意向によって巧妙に書き換えられて、
マーク・トウェインの遺作として長らく発表されていたという経緯のあるこの物語、
研究の成果によって、これが真作という版の翻訳版を読んだ。

意味が分からん・・・

話が飛んでる??

と思いつつ、読破してしまった。

作者が推敲もしないまま他界してしまったために、
作品としては未完成らしい。
が、意味は分からないんだけど、最後まで読ませる力がある。

妄信的で、無知なのに高慢な人々の、
鼻につくくらいの品のなさ。
でも、こういう人いるわ、あたしもこんな感じだったり?
というリアルな人間らしい感じ。

その中に放り込まれる、純真な少年が、その清らかさのために周りの人に疑われ、いじめられるとこも痛いくらい分かる。
それから、自分の得たいと思っているものを得たのに、逆に疑心暗鬼になって、その奇跡を起こした存在を憎み、最終的に身を滅ぼしていく人の愚かさ。
そんな感じで、一つ一つ、ふんふん、と思いながら読み進んでいくんだけども、
そのうち、純真な少年44号が無邪気な残酷さを見せたりしてくると、
あれ?あれれ?と頭が混乱してくる。

44号は、「神様」みたいなもんかと思う。
人が、あるときは嘆いたり、あるときは喜ぶ事柄が、
実は常にニュートラルなもので、単に人が意味づけをしているにすぎない、ということを体現しているような。
奇跡的な力を持ち、物事をあるがままに受け止め、一つのことにこだわらず、それがゆえにとりとめなく一つのことから他の事へ映っていくというような・・・

でも、最後の最後にどんでん返し。
一生懸命考えながら、意味づけをしながら読んでいるあたしを、
どーんと突き放すラスト。

あ、そうか・・・
究極的に言うと、結局そこに納まるんだね。
という。

ぽかーんとしてしまった。

始めと終わりが、他の人に摩り替えられる理由も分かる。
当時、こんなこと書いて世間に発表したら、それこそただじゃ済まないだろう。

昔々の人が書いた話なのに、
今、そしてこれから読む人たちにも超然と挑みかかってくるようだ。
で、絶対勝てないと思った。
すごいな、マーク・トウェイン。

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