フォト

L.Aつながりのリンク

  • ここびのキッチン @クックパッド
    レシピサイトクックパッドにレシピを載せ始めました・・・
  • etsy
    手作り品の販売サイト、etsyにlacoco920という名前で出品しています。
  • アトリエ
    手作りのレシピサイトにcocobeebooksが出張しています。
  • 吉田屋日本百貨店
    cocobeebooksがL.Aを舞台に、自分の体験を元にした小説を書いています。L.Aの日本人の様々な人生と、それぞれの決断。楽しく読めて、何かを得られる物語です。
  • 灰色の雨にうたれて・・・
    19歳で渡米、ブルースドラマーとして活躍するkunioさんの自伝。ゆるいイラストと硬派な文章が絶妙に面白いです。やればできる!という勇気がもらえるブログ。
無料ブログはココログ

« チャイナタウンに行って来ました・2 | トップページ | 3.キッチンの片付け »

2011年10月20日 (木)

ヘヴン 2011年7月16日読了

さらに「痛い」です。この物語。

同じクラス内で苛められている二人の少年少女の話。

生々しくて残酷で、容赦ない描写。

「人生っていいな。この世の中はいいひとがいっぱいだな」

なんていう気持ちはばしーんと叩き落されるようです。

普通はこういう話、途中で投げちゃうんだけど、

でも、なんだか一気に読まないと気がすまなかった。

見たくないのに、見ざるをえないっていう感じ。

どうなってしまうのか、見届けないとしこりが残ってしまうような。



人生において起きる出来事に、意味はあるのか、ないのか。

いじめられっこ同士の会話には納得できる部分がたくさんある。

でも、いじめられっこといじめっこの対話は、

読んでいると頭がねじられるような感覚がある。

哲学的、という感じがした。

まったく違う価値観があって、決して交わらない。

ああ、この世の中には、分かり合えない人がいるんだな・・・

とちょっと絶望して・・・

どう言えば分かり合えるんだろう、と、

主人公と一緒になって考えたけど、答えが見付からなかった。


いじめられっこには、まるで処刑されるキリストのようなイメージがある。

なんだろう。

虚構の話ではあるけれど、

異質なものに対しての恐怖、

「支配者」と「被支配者」の間にいる、

状況に引き摺られてしまう大多数の人間、

決して分かり合えない価値観を持つ人々が暮らす社会、

その中でも成長していく子どもたち・・・

世の中で起こることは甘くないことを、目の前にがーんと突きつけられた感じ。

(それでもわたしは、「善い」方の人生を選びたいけど)

でも、決して突き放したままの理不尽な物語ではなくて、

そこここに、「救い」のようなもの、「希望」のようなものが見受けられて・・・最後まで読んでこそ、という話であると思う。

忘れようとしていた自分自身の思春期の痛み、

苦さを再度直視して、味わったような・・・そんな解放感がある。



こういう話を書く人って、さらーっと書けるんだろうか。

私は、きっと命を削って書いている気がする。

書くことで自分の心を傷つけて、傷つけて、それでもその人の、その人が信じる「現実」を書かずにはおられないような・・・

正直言って、こういう物語は好きじゃない。

でも、この本に限っては、もう読み返したくは無いけれど、

読んでよかったと思えるものだった。

ヘヴン Book ヘヴン

著者:川上 未映子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« チャイナタウンに行って来ました・2 | トップページ | 3.キッチンの片付け »

本(考えさせられる本)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1469868/42601192

この記事へのトラックバック一覧です: ヘヴン 2011年7月16日読了:

« チャイナタウンに行って来ました・2 | トップページ | 3.キッチンの片付け »

2015年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30